マクセル〈光ドライヤー〉レクサム【比較・考察】

maxell(マクセル)社の光ドライヤー、llexam(レクサム)について、美容師目線で他社ドライヤーとの使用感を比較・考察をしてみました。ダイソン社のドライヤー【スーパーソニック】やリュミエリーナ社の【レプロナイザー】など人気ドライヤーとの違いをまとめました。

光ドライヤー メリット・デメリット

まずは、光ドライヤーについてメリット・デメリットをご紹介します。

光ドライヤーの具体的な性能や効果についてはマクセル公式ページでも紹介されていますので省略します。詳しく知りたい方は、光ドライヤー公式サイトをご覧ください。

マクセル光ドライヤー公式サイト

光ドライヤーのメリット・デメリットは以下の通りです。

【メリット】
・使用後の髪の水分量が他社ドライヤーよりも、約12.1%多い。
・ドライヤーの熱を均一に伝えられる。
・消費電力が600Wとかなり少ない。

【デメリット】
・重量が他のドライヤーに比べて30%~50%ほど重い。
・音がうるさい。
・乾くのが遅い。
・料金が高い。

ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1 水分保持力が高い

※マクセル公式サイトより引用

上記の図のように、マクセル光ドライヤーは他社のドライヤーよりも約12.1%高い水分保持状態で髪を乾かす事が出来ます。

【GOOD】

通常のドライヤーよりも高い髪の水分保持効果が期待出来ます。本来髪の毛は80%~85%がタンパク質から出来ており、その内の水分量は僅か約12%しかありません。ですのでそこから12.1%、つまり髪の毛1本の全体で1%水分量の上昇が見込めます。たったそれだけですが、髪を触り慣れている人ならその違いが実感できると思います。

【BAD】

1%程度の水分量はインバス・アウトバストリートメント等でもコントロール出来ます。とは言え、髪の毛のパサつきを気にしている人であればそれなりのアドバンテージとなるでしょう。一方で、硬毛やバージン毛の方などは全く変化を感じられないかも知れません。

メリット2 熱を均一に届けられる

【GOOD】

従来のような風の力でなく光の熱で髪を乾かす事によってオーバードライ(髪の乾かしすぎ)を防ぐ事が出来ます。風力が少ないので髪の摩擦も軽減され、摩擦によるダメージも起こりにくいでしょう。また、ドライヤーから離れた場所にも光の方が熱を届けやすいです。

【BAD】

光ドライヤーとは逆の位置にダイソン社のスーパーソニックドライヤーがあります。こちらは低温の熱と圧倒的な風量で非常に速乾性が高いドライヤーです。またヒートセンサーが内蔵されており、髪の毛に熱が当たりすぎるのを防ぐ機能があります。どちらが使い勝ってが良いのかを考えると、ダイソンの方がドライヤーのセンサーが働く分、熱で髪を痛めるリスクは低そうです。

メリット3 消費電力が少ない

【GOOD】

家庭やサロンで使用される一般的なドライヤーは1200~1500Wですが、光ドライヤーは驚愕の600W。当店Ribeltで使用しているi-Air(750W)よりも遥かにエコで人間にも地球にも嬉しい仕様です。浮いたお金でカニでも食べましょう。

【BAD】

一方で髪を乾かす時間が長くなったという声もあります。特に髪の長い女性はドライヤーをする時間が貴重です。事前にしっかりタオルドライをする事で、ドライヤーの時間を短縮できます。

他社ドライヤーとの比較

  価格 消費電力 質量 コード 温風温度
レプロナイザー4D Plus ¥56160 1200w

750g

2.6m

98℃
スーパーソニック ¥48600 1200w 630g 1.9m

78℃

光ドライヤー ¥48600 600w 920g 2.7m 表記なし

光ドライヤーの温風温度は明記がありませんがかなり低い(あくまでも推測ですが60℃〜80℃?)と思われます。

他の特筆すべき点としては、レプロナイザーは遠赤外線、スーパーソニックはマイナスイオン機能がそれぞれ搭載されています。感じ方は人それぞれですので自分の髪に合った商品を選びましょう。レプロナイザーは取り扱いサロンで、スーパーソニックは家電量販店でお試し頂けます。

余談ですが、Ribeltで個人的に最近気に入って使用しているi-Airドライヤーのスペックは価格が¥19440。消費電力は750w、質量は485g(本体のみ)、コードの長さは3m、温風温度は明記がありませんが恐らく80℃〜100℃となっており、W遠赤外線効果とマイナスイオンの発生器も付属しているドライヤーです。

ドライヤー雑談

ドライヤーはサロンでは消耗品です。1年に1台ペースで買い換えています。主な故障原因はコードの断線が圧倒的に1位です。高いドライヤーを購入しても直ぐに切れちゃいます。本当に。自宅で最近まで使用していたパナソニックのナノケアは温風が出なくなる故障でしたが7年くらい持ちました。こちらは価格は2万円前後でしょう。ちょっぴり贅沢な風が欲しい人はこちらもおすすめです。

いつの頃かドライヤーは高級品になってしまいました。全国のサロンで最も流通してるノビィのドライヤーは今思えば3千円台とかなり安値で、今でもグリップの感覚の手に馴染む感が忘れられません。使いやすさって本当に大切です。

付加効果もマイナスイオンから始まり、最近の電磁波(遠赤外線)で美顔効果なども付きドライヤーの進化は止まりません。今後は個人的に花粉を抑えるドライヤーが欲しいです。圧倒的に!プラズマクラスターのドライヤーなんていうのもありますが・・・

一方でたかがドライヤーと考える人も多いと思います。特に男性陣。

ただの風で使う人の心が豊かになれば、それはそれで十分なのだと思います。ただの風で女性が美しくなれば良いのです。高級ドライヤーはきっとプレゼントにも喜ばれますよ。

最後に一言だけ。

ドライヤーのコードを巻きつけるときは少したゆみを作ってあげると、コード断線のリスクが抑えられますよ。あとフィルターもたまには掃除しましょう。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございます!!

トップページへ