美容師がシャンプーの成分『ラウレス硫酸na』についてまとめてみた

2018年6月1日

シャンプーの主成分である界面活性剤(洗浄成分)の中で、特に悪い噂で持ち切りの成分である【ラウレス硫酸na】についてまとめました。

この記事の信憑性を高める為に、美容メーカー『ミルボン』さん協力の元、Ribelt独自で調査した結果をあわせて記事にしています。

ですので良くある個人ブログの様に、なんの根拠もなくこの記事を書いているのではないという事を、始めにしっかりとお伝えしておきます。

ラウレス硫酸Naについての前情報

 

みなさんは今までに【ラウレス硫酸Na】について何か聞いた事はありますか?

一部の雑誌やネットなどでは特に悪い噂が多いのが、このラウレス硫酸Naというシャンプーの洗浄成分です。
美容師が自分のお店のシャンプーを売りたい時や、お客様に自分の知識を自慢したい時にもこの成分が犠牲になったりします。(泣)

ここでとやかく書いても仕方がないので、ラウレス硫酸Naについて、実際どれくらい悪い噂で持ち切りなのか一度目を通していただいた方が話が速いと思います。 【 ラウレス硫酸Na 】 で検索してみて下さいね。

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いかがでしたでしょうか?
【ラウレス硫酸Na】がどれだけ悪い成分と書かれていたか、見ていただけましたか?
見ていただいた方は、続きを読み進めてみてくださいね。

 実はこのラウレス硫酸Naですがネットでは酷評されていますが、実はそこまでひどい成分ではないのです。
ネットや雑誌の影響で、必要以上に陰口を言われているかわいそうなヤツなんです。

ですので、せめてこの記事を読んでいただいた方だけでも、この機会にラウレス硫酸Naのイメージアップする事を目標にしています。
個人的になんの得にもなりませんが…

ラウレス硫酸Naを支持している美容師がほとんど見つからないのは、きっと悪い知識ばかり詰め込まれてきた美容業界や化粧品業界の策略!?だと感じる部分もあります。

検索情報を見ても様々な情報が飛び交っており、何が良いシャンプーなのか分からない人や、シャンプーについて勘違いをしている人、ラウレス硫酸naを勝手に勘違いしている、残念な美容師も実際にかなり多いです。

今はシャンプー解析サイトという個人ページが、美容師の一部の中では教科書のようになっているかも知れませんが、成分解析した所で自分にあったシャンプーの答えは半分しかでません。

なぜシャンプー解析サイトがシャンプー選びに意味が無い理由はまた次の機会にでも…

今回の記事は【ラウレス硫酸Na】について、誤った情報を撤廃していきたいのです。

そして、ラウレス硫酸Naは一切認めないという、残念な知識が独り歩きしないように出来ればいいですね。

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ラウレス硫酸Naと名前の似ている洗浄成分

その前に1つだけ注意点があります。
今回のテーマは 【ラウレス硫酸Na】です。
実は名前が非常によく似た洗浄成分がありますので、間違えないように書いておきます。それは…

【ラウル硫酸Na】
【ラウレス酸Na】

本当に名前が非常によく似ていますね。
しかし洗浄成分の特徴は、ラウレス硫酸Naとは違う洗浄成分なので間違えないように注意してくださいね。

 

ラウレス硫酸Naについて『ミルボン』からの情報

では、【ラウレス硫酸na】について、『ミルボン』さんから内容も含めてRibelt独自でまとめてみましたのでご覧ください。

・情報1…【ラウレス硫酸Na】は現在は植物由来成分となっている。
以前、製造コストの関係で主に石油から作られていたが、現在シャンプーに入っているラウレス硫酸naは、ほとんどがヤシから作られており、植物性の成分になっている。(ミルボン製品の場合など)

・情報2…当然ですが、【植物由来のラウレス硫酸Na】と【石油由来のラウレス硫酸Na】は 全く同じ成分です。
なぜ高いコストの植物由来でわざわざ生成するのか?
その理由は0、シャンプーのイメージアップ効果のためです。

・情報3…洗浄成分【ラウレス硫酸Na】の特徴としては、非常に泡立ちが良く、水溶性が高い事。 他の洗浄成分と比べると皮脂等の洗浄力は高い部類に入る。

・情報4経皮毒の心配はない
【ラウレス硫酸Na】がシャンプーによって化学物質など肌に浸透することはない。
水溶性が高いため肌に残りにくく、経皮毒(化学物質が肌から吸収される事)や薄毛、発がんに繋がる可能性もない。それを証明する根拠も全くありません。

・情報5…肌や髪に対してタンパク変性(タンパク質が硬くなったりする事)を起こすことは無い
血液などの一部のタンパク質では変性を起こす事は確認されているが、タンパク変性力は普通の固形石鹸や洗顔料より弱い。
原液で使用すればタンパク変性を起こす場合もあるが、そもそも【ラウレス硫酸Na】を原液で使用する機会はまずありません

以上です

ラウレス硫酸NaについてのRibelt的考察

【ラウレス硫酸Na】についての情報はいかがでしたか?

どのような特徴を持ったシャンプーの洗浄成分なのか、お解りいただけたかと思います。
ネットと同じような内容もあったり、違う事もあったと思いますが、ここからは更にRibelt的な考察を書いていきます。

情報1:植物由来のラウレス硫酸Naについて

1番については、美容師に限らず、一般の人もご存知の人も多いかと思います。
植物由来を謳っているシャンプーにも配合されていますよね。
【ラウレス硫酸Na】=化学合成成分、とまで言われていた時代は、もう過去の物です。
化学系=体に悪い、という根拠のないイメージも都市伝説です。

情報2:植物由来成分=石油由来成分

2番は当然と言えば当然です。
現在の法律では成分表示をする義務はありますが、何の由来成分なのか?までは規律外です。
シャンプー等の成分は、【ラウレス硫酸Na】のように、化学系と植物系の両方から生成される成分もありますのでご注意ください。

情報3:洗浄力の問題についての安全性

3番についてです。
ネットや雑誌で問題視されているのは洗浄力の高さですが、頭皮に特別な問題を抱えている方でなければ、ほとんどの方は安全に使えると言えます。

「頭皮に刺激がー」、「ダメージがー」と無駄に騒がれていますが、洗髪後にスッキリ感を与えているのは、むしろ別の成分だったりする可能性もあります。

肌や頭皮への刺激について『ミルボン』では、シャンプーを商品化する前に、第三者企業へ委託して、肌へパッチテストを行い安全性の確認をしているそうです。
安全性は、第三者機関の認証を得ているという事ですね。

そもそも沢山の人に大きな刺激を与える成分は簡単に購入出来ません。
それは化粧品扱いという区分になっている事で証明されています。

情報3:補足その1 最近のシャンプー事情について

 最近のシャンプーの傾向をみると、シャンプーの洗浄成分が【ラウレス硫酸Na】の1つのみで 商品になっているものは少ないです。
ドラッグストアでシャンプーの成分表示を見てもらえれば分かると思います。

最近は、洗浄力の高い洗浄成分と低い洗浄成分がミックスになっている場合が多いです。
更に、保湿効果のある様々な植物エキスも配合されており、肌刺激が抑えられるように調整されています。

このような複数の洗浄成分を使い、洗浄力を調整しているシャンプーをハイブリッド系シャンプーといい最近は主流になっています。

 

情報3:補足その2 洗浄力不足による髪へに負担

アミノ酸系シャンプーや、ノンシリコンシャンプーにも共通する事ですが、シャンプーの泡立ちが悪いと、あなたの知らないうちに摩擦で髪は大きなダメージを受けてしまいます。  起泡性が高く、泡立ちがよい【ラウレス硫酸Na】はその点では、他の洗浄成分よりも優れているといえるでしょう。

また夏は、他の季節に比べて頭皮の毛穴が開いており、汗や皮脂の分泌が多くなりやすい季節です。
その為、シャンプーの洗浄力が足りないと皮脂が充分に落ち切れず、結果毛穴がつまり、薄毛や嫌な臭い、頭皮のベタつきの原因になってしまいます。

情報3:補足その3 洗浄力としてのシャンプーの機能

そもそものシャンプーの目的は、髪や頭皮の汚れを落とす事なので、その洗浄機能が不充分だとシャンプーとして大きな問題ですよね。

【ラウレス硫酸Na】が地肌の皮脂を根こそぎ取ってしまう!としても今のシャンプーには、髪や頭皮を保湿する様々な保湿保護成分が配合されている事が多いです。

 実際にRibeltにて、試験的に【ラウレス硫酸Na】が主な洗浄成分のシャンプーで洗髪してみると、皮脂の多い男性は2度洗いをしても多少皮脂が残っている事が確認できました。
(アートネイチャー等で使われる 200倍のマイクロスコープを使用)

【ラウレス硫酸Na】が地肌の皮脂の取りすぎる事を心配するのであれば、シャンプー後に頭皮用の美容液や育毛剤を使う事をおススメします。
育毛剤などには、保湿効果もありますので、仮に皮脂を取り過ぎてしまっても頭皮のコンディションを整えることが出来るはずです。

シャンプーしたての健康な頭皮

またシャンプーにより一度失った皮脂は、一般成人男性では数時間の経過で元に戻ると言われています。
そのまま放置していたとしても、健康的な頭皮であれば、数時間で本来の皮脂が戻り、頭皮のバリア機能が復活するでしょう。

シャンプーを行ったにもかかわらず汚れが落ちない場合と、しっかり汚れを落とし保湿ケアを行った場合、あなたはどちらが頭皮の為になると思いますか?

情報4:ラウレス硫酸Naの経皮毒について

経皮毒に関しては、そもそも証明する根拠がありません。

ヘアカラーや化学系のシャンプーを使用すると30秒で子宮に到達する、などの噂があるそうですが、あくまでも噂話です。

シャンプーが薄毛に直接関係する根拠もありません。
あからさまに健康被害がある物を、未だに販売し続ける事は不可能です。

発ガンについて【ラウレス硫酸Na】は発ガン性物質だという事はないそうです。
シャンプーや加工食品に含まれる一部の化学性物質が同様に扱われており、化学物質だという理由だけで話が飛躍していると思われます。

【ラウレス硫酸Na】が発がん性物質という情報は現在はありません。

情報5:ラウレス硫酸Naのタンパク変性について

じつはこの問題、美容師がよく受ける「ヘアケアマイスター」には、『ミルボン』の回答とはまったく逆の答えが載っています。

「ヘアケアマイスターブック」によれば、髪だけでなく、地肌などのタンパク質は【ラウレス硫酸Na】などの洗浄成分により変性を起こすとされています。

答えは2つ、どちらが正しいのでしょう。

Ribeltシャンプーブース

私は以前勤めていたサロンで、1日に何十回も『ミルボン』製品の【ラウレス硫酸Na】が洗浄成分のシャンプーで、洗髪を行ってきましたが全く手荒れはありません。
現在Ribeltでは、オーガニック志向により【ラウレス硫酸Na】から離れていますが、以前と比べても手指の状態が良くなったようにも感じません。

個人的には、【ラウレス硫酸Na】でタンパク質が変性を起こしダメージするとは考えにくいですが、体質的にシャンプーが肌に合わない人もいます。

この件については色々な分野の人が実験を行っているのを拝見した事がありますが、シャンプーの機能としてではなく成分として見ているケースが多くあまり参考にはなりません。

例えば【ラウレス硫酸Na】の原液をそのまま卵などのタンパク質に使って実験をしても無意味ですよね。

【ラウレス硫酸Na】の原液だけを使うシャンプーはありませんし、卵は人の髪や地肌と同じではありません…
卵は皮脂もありませんし、汗もかきません。

【ラウレス硫酸Na】の配合具合はわかりませんが、【ラウレス硫酸Na】が主成分のシャンプーを、みなさんがシャンプーする時と同じように使用し、人の肌に異変が起こるかどうかのテストは第三者機関ですでに行われています。
勿論結果に問題はみられませんでした。

仮にタンパク変性が起っていたとしても、それはほとんどの人の健康を脅かす事はなく、安全性の高い成分だから現在も多くのメーカーが使用しているのだと思いませんか?

ラウレス硫酸Na、最後に…

最終的にあなたが美容メーカーの話とネット、どちらを信じるかは自由です。
個人的にはこの記事をとおして【ラウレス硫酸Na】が世間で騒がれているほど悪い物ではない事が少しでも伝われば幸いです。

例え【ラウレス硫酸Na】が何も問題のない洗浄成分だったとしても、何か問題があるのではないか?という不安が心のどこかに残るようでしたら使用しなければいいだけの話です。
他にシャンプーはいくらでも存在しますし。

毎日のヘアケアを楽しく行う為の障害になる成分は、成分表にない方が良いのかも知れません。

企業や美容師の営業目的の為、勝手な印象を付けられてしまった事はなかなか払拭できませんよね。

どんな成分であれ、【ラウレス硫酸Na】についての個人的興味は、これからも尽きる事はないでしょう。

最後までご覧いただきまして ありがとうございます

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