ヒュウ ヘアカラー ナンバースリー【HUE ORGANIC COLOR】

2018年5月13日

川口の美容室Ribelt(リベルト)です。

2018年3月22日、ナンバースリーから新しいオーガニックカラーが発売されるようです。

その名は HUE(ヒュウ)

USA発の新技術を生かしたオーガニックカラーらしいのですが、まだまだ詳細は謎に包まれています。

今回は、現時点で判明しているヒュウカラーの情報をご紹介したいと思います。

ヒュウ カラー概要

HUE(ヒュウ)カラーは2つのラインから成り、現状サロンで行っているカラーとは性質が違うようです。

あくまでも現時点での予想ですが、ヒュウカラーは通常のカラーでは同時に行う「髪のリフトアップ」と「染毛」を別々に行うカラーなのだと思います。

なんのこっちゃ?と思う人もいると思いますので一応説明を書いていきます。

↓↓↓

いわゆる通常のヘアカラーは、髪のメラニン色素を分解するリフトアップと、アッシュやピンクなどの色味を髪に入れる染毛の工程1つの薬剤同時に行っています。

新しく生えた黒い髪が、カラーをした後に元の黒髪にならないのは、髪のメラニン色素を分解しているからなのです。

そして、メラニンが分解され茶色になった髪に、アッシュやピンクのような染料を入れてるのです。

これが一般的なヘアカラーです。

ここまでOKですか?

しかし、ヒュウカラーでは黒い髪を明るくする工程と、髪を染める染毛の工程を別々に分けて行うのです。

詳しくはまた後程説明致します。。。

ヒュウカラーのラインナップ

ヒュウカラーのラインナップは以下のようになっています。ご覧ください。

ヒュウグロス】(※トナーカラー?)※トナーは脱色のない染毛の意味デス。
17色+クリア
細かいゲル状のカラーで、通常のクリームタイプのカラーより、スピーディーでダメージレスに髪を染める事が出来ます。
ツヤ感のある透けるような色合いが特徴。
2剤は2%

ヒュウ】ファッション&グレイ(白髪染め)
ファッションカラー…3色
グレイ(白髪染め)……3色
2剤は6%

おそらく、ヒュウカラーのグロスラインには髪のメラニンを脱色する役割をもつ「アルカリ剤」が入っていないでしょう。多分…きっと…

ヒュウカラーの染毛方法

では改めまして、通常のカラーとヒュウカラーの染毛方法の違いをご覧ください。

【通常のヘアカラー】
1…新生部(カラーの染めていない部分)と既染部(過去に髪を染めた部分)を基本的に同じカラー剤を使用して染める。
2…放置後シャンプー&トリートメント、仕上げへ

【ヒュウカラー】
1…新生部のみを既染部と近い色に染める(ヒュウを使用)
2…放置後ワンシャンプー&タオルドライ
3…髪全体を染める(ヒュウグロスを使用)
4…放置後シャンプー&トリートメント、仕上げへ

※ヒュウカラーでは工程1の髪の新生部を染める事をベースブレイクと表現するみたいです。
(髪の元からあるメラニンを壊すからかな…?)

いかかでしょうか?通常のカラーより2つ工程が増えるので作業時間が15分くらい長くなりそうな予感がします。

その分毛先は、短時間でダメージレスに染毛できますね。

ヒュウカラー その他の特徴

ここからはヒュウカラーの独特な染毛方法以外の魅力をご紹介します。

その1【PPDフリー
PPD(パラフェミニレンジアミン)を使用していないそうです。
PPDはカラーアレルギーの原因の1つとなる成分で、カラーの染料のパワーをアップさせる効果があり、ほとんどのカラー剤に含まれる成分です。

その2【シリコンフリー
合成化合物であるシリコーンがはいっていないカラー剤です。
しかし、リベルトで使用しているカラー剤(4種類)を確認したところ、シリコーンはいずれも含まれていないようです
家庭用のホームカラーにはシリコーンが含まれているのかも…?

その3【ハラール認証
ハラール認証とは

イスラム教の戒律に則って調理・製造された商品であることを証するシステムのこと

オーガニック認証の宗教バージョンといったところでしょうか。
イスラム教で禁止されている豚肉などの成分を含んでいない事の照明になりますが、日本人にはそれほど影響はなさそうです。

その4【アンモニアフリー
アンモニア=アルカリ剤と言われ、髪を明るく染めるカラーには基本的に入っています。
(ヘアカラーはアルカリカラーとも言うので…)
アンモニアはカラーの臭いの原因にもなり、肌への刺激にもなります。
アンモニアフリーのカラー剤を試した事もありますが、やはり通常のカラーに比べてパワー不足に感じました。
ヒュウではどうでしょう?
ヒュウグロスには入っていないけど、ヒュウには入っているとか…!?

その5【ヴィーガン認証
ヴィーガンとは完全菜食者の事
動物由来成分を一切使用していない事を表します。
髪の補修成分とかによく動物性の成分が使用されているのですね。

その6【ボタニカルズ】ヒュウカラーではオーガニック原料を使用しているそうです。
ただし、オーガニック認証マークは見当たらないので、第三者機関による認証は受けていないようです。
とはいえ、最近の皆さんはボタニカルが好きですからね…

所感と余談

ここからは完全に無駄話です。

個人的にHUEと書くと、ベトナムの都市の1つであるHUE(フエ)を真っ先にイメージしてしまいました。

なによりカラーではなかなか聞かない、ハラール認証を受けているという点が、個人的なイスラム教徒のイメージと勝手に重なったのだと思います。
(実際にはベトナムでは仏教が8割、残りの2割がイスラム教・キリスト教・ヒンドゥー教みたいですが…)

そして、ヒュウカラーのパッケージにも使用されている、イメージのカラーであるマットオリーブのような枯草色が、ベトナムの川の色にそっくりです。
(決して悪い意味ではなく)

PPDフリー(パラフェミニレンジアミン不使用)はオーガニックカラーに多いのですが、この書き方ですと、パラフェミニレンジアミンは入っていないけど、他のジアミンは入っていますよ!と、とることも出来る表記ですね。
(実際にミルボンのオーガニックカラーであるヴィラロドラがそうなっているので…)

ヒュウカラーの興味深いところはブリーチ&カラーに近い発想の染毛方法ですね。

アメリカでは毛先にアルカリ剤を塗布する文化が10年以上も前に終わっているとか…

赤ちゃんのような赤味のないブラウンにするベイビーカラーを打ち出そうとしているのだそうです。

いずれにせよ、今後日本でこのようなカラー方法が主流になる可能性もあります。

日本人の黒髪とアメリカのカラー文化がどこまで馴染むのか

薬事法の違いの壁を乗り越えて、カラーの新時代がくる幕開けなのかもしれません。

新情報が待ち遠しいですね!!

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