花粉症とヘアカラー

2018年5月13日

暖かい日差しの春。
サクラも咲いて気分は穏やかに…しかし、花粉症の人はそうも言ってられません。スギはそろそろ落ち着いてきますが、まだヒノ木が残っています。花粉症は体を守る為のアレルギー反応によって起こります。花粉を浴び続けると、あるタイミングで体が花粉を悪者とみなします。悪者とされた花粉から体を守る為にくしゃみや鼻水がでるのです。実は、このアレルギー反応は美容院でおこなうヘアカラーでも起こります。ヘアカラーでアレルギー反応?と驚く方もいるかもしれません。しかしカラーによるアレルギーは花粉よりもずっと昔からありました。ですが、花粉よりも反応が出る人が少ない為になかなか知られていません。今回は花粉とヘアカラーについてのアレルギー反応について簡単に書いていきます。

ヘアカラーでアレルギー反応の原因となるのはパラフェミニレンジアミンという成分です。聞きなれない言葉かも知れませんが、ほとんどのヘアカラーに配合されている成分です。このパラフェミニレンジアミンが肌に接触する事によってアレルギー反応が起こります。具体的な症状は発疹や痒みなどですが、まれにアナフィラキシーショックなど強い反応を誘発することもあります。生えカラーを行う際は是非とも避けていきたいところですが、花粉症と同様にいつカラー剤でアレルギー反応が起こるかわかりません。ですので、それを未然に防ぐためにカラーの前には毎回のパッチテストが義務付けられています。

パラフェミニレンジアミンをネットで検索すると怖いかもしれません。しかし、これはカラー剤を構成する一部です。そばでいう所のそば粉と同様、ラーメンの小麦と同じです。聞きなれない言葉ですのでより恐怖感が高まるかもしれません。パラフェミニレンジアミンはアレルギーを誘発する恐れがあるので危険、ヘアカラーは絶対行ってはいけない。というのと、小麦はアレルギーを誘発するので危険、絶対に食べてはいけない、とは同等だと思っています。起こる人もいれば平気な人もいる、それもアレルギーです。

花粉症にかかっている人は、いつもより体が過敏になっています。その為ヘアカラーにも過敏に反応してしまうかもしれません。アレルギーは誘発を招くこともあるそうです。いつもより臭いがきになったり、肌への刺激が気になったらすぐにスタッフに声を掛けて下さい。すこし我慢すれば大丈夫と決めつけてはいけません。カラーは刺激があるものだから…という考えも危険です。お客様も美容院も安全にヘアカラーを行う為に、いつもと違うと感じたら迷わず土俵にあがって下さい。美容院側も、花粉の時期は目を光らせていますが限界もあります。

いかがでしたでしょうか?
一度ヘアカラーでアレルギー反応をおこしてしまうと2度と行う事ができません。花粉症もヘアカラーも方法によって症状を和らげたり、未然に防ぐ手段が存在します。近年増加傾向にある問題ですので、これからヘアカラーを行う人は参考にしていただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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