シャンプー解析サイトは信じてはいけない

2018年5月28日

シャンプー解析サイトの情報を鵜呑みにして、シャンプー選びの基準にしてはいけません。

シャンプー解析サイトとは、シャンプーの独自評価や配合成分についての情報が書かれているサイトです。シャンプー解析サイトを一見すると、シャンプーの成分が一つひとつ解析されており信憑性の高い印象を受けます。しかしシャンプー解析サイトの情報をそのまま信じてしまうと危険です。

では一体なぜシャンプー解析サイトを信じてはいけないのか。美容師目線で説明します。

シャンプー解析サイトとは!?

文字通りシャンプーの内容成分を解析してくれるサイトの事です。

例えばあなたは新しくシャンプーを買い替える時、何を参考にしていますか?

友人の口コミや雑誌の紹介、テレビCMなどいろいろありますよね。いざ、このシャンプーを買おう!となった時、そのシャンプーの前評判をネットで調べてみた事はありますか?その時、嫌でも登場するのが「シャンプー解析サイト」。シャンプーの成分を一つひとつ説明してくれる便利な情報ページです。興味本位で覗いてみて、自分の使用しているシャンプーの評価が低くて愕然とした経験がある人も多いでしょう。どのような成分が配合されているシャンプーが良いのか参考にしている人も沢山いらっしゃると思います。私も以前お世話になった事がありましたが、最近はほとんど閲覧することはありません。なぜならシャンプー解析サイトが文字通り解析しているだけだからです。残念ですが、これでは本当に自分に合うシャンプーは見つけられません。一体なぜなのかをまとめてみました。

【シャンプー解析サイトでは自分に合うシャンプーが見つからない理由】

その1…1つの成分の効果しか見ていないから
その2…環境や体質により体調が変わるから
その3…サイトの運営者、又は記者が専門家ではないから

ではそれぞれを詳しく説明していきましょう

理由その1…1つの成分の効果しか見ていないから

シャンプー解析サイトでは、成分の特徴を1つずつピックアップして説明しています。しかしこれではシャンプー全体をとらえることは不可能です。なぜならシャンプーは水などの溶剤や植物エキスなどの保湿剤、まだまだコンディショニング剤や可溶化剤などの集合体だからです。

例えばシャンプーの洗浄成分は別名界面活性剤とも言われ、髪や頭皮の汚れを除去する役割があります。シャンプーの核となる成分ですね。この洗浄成分ですが、洗浄力が高すぎると頭皮に必要な皮脂まで根こそぎ洗い落としてしまう為、シャンプー解析サイトにおいては高い洗浄力をもつ界面活性剤=悪者と考えられています。
一方でシャンプーには頭皮を保護する植物エキスやセラミドといった成分も配合されています。これらは髪や頭皮を保護したり、保湿し潤いを与える効果があります。
さあ、では高い洗浄剤と頭皮に潤いを与える成分が混ぜて作られたシャンプーは一体どれほどの洗浄力になり、頭皮にリスクがあるのでしょう?
成分のみでシャンプーを見ている解析サイトでは、この答えは得られません。

原液で使用している訳がない

仮にシャンプー解析サイトがとある成分を危険な成分と認定したとします。(ほとんどがシャンプーの洗浄成分である界面活性剤ですが…)

界面活性剤の場合、どんなに強い洗浄力を持つ洗浄成分も原液のまま使用される事はありません。使用者の肌や髪に負担がかからないように洗浄力が他の成分によって調整されています。

シャンプー解析サイトでは成分そのものしか見ていない為、洗浄力の強い成分=肌へ刺激が強い為に危険成分というような見解しか出来ません。これでは誤った知識を広めかねない状況です。

それぞれの成分の配合割合はメーカー社外秘

また強い洗浄成分がどれくらいの割合で配合され、希釈されシャンプー内に存在しているのか、当然シャンプー解析サイトは知り得ません。

非常に強いとされる洗浄成分も何倍にも希釈され、肌への保湿成分と共にシャンプーに配合されていれば、当然肌への負担も軽減されます。

シャンプーの成分の配合割合は、メーカーの社外秘でありシャンプーの要です。

よって、この成分が配合されているシャンプーを購入してはいけない!!というような発想は起こり得ません。本当に配合してはいけない成分があれば、国によって法律で規制されています。メーカーによっては第三者機関による安全性調査も実施しています。

メーカー側もいくら低コストだからといってわざわざ危険な成分を配合するようなリスクは侵さないでしょう。メーカーも一度お客様の信頼を失ってしまうと簡単には取り戻すことが困難だという事は重々承知でしょう。悪評はSNSによってあっという間に拡散していきます故…

理由その2…環境や体質により体調が変わるから

シャンプー解析サイトを元に自分の体質にあったシャンプーを選ぶ人もいるでしょう。乾燥肌の人は、洗浄力がマイルドでセラミドやローヤルゼリーが入ったシャンプーを…それも一理あります。

しかしその時は自分にあっていると感じたシャンプーも1年を通して使い続けると、最初のような満足感が得られにくく感じます。それはシャンプーの成分が体に定着して初めて使用した感動が薄まってしまっている事もありますが、そもそもの自分の体質が知らぬ間に変化してしまっている事も理由かもしれません。

季節や食事や年齢、性別など様々な要因で体質は変化する

日本には四季があり、人間の体は自然にそれに対応し変化します。

例えば気温が高い季節は肌の温度調整を行いやすくする為に毛穴が大きく開きます。毛穴の奥には汗を出す汗腺や皮脂を分泌する皮脂腺があり、当然ながら毛穴が開く季節にはそれらの分泌も活発になります。一方で凍えるような季節には体温を保つ為に毛穴は閉じてしまいます。

その他にも男性や女性などの性別や年齢、毎日の食事など本当に様々な要因で体質は変化していきます。ここまでくると自分では把握するのは困難です。急に花粉症のようななんらかのアレルギーは発症してしまう事も起こるからです。

私もサロンワークで定期的に来店されるお客様の頭皮の状態を、200倍のマイクロスコープをしようしてヘッドスパの前に毎回チェックを行いますが、同じお客様の頭皮でも毎回状況が異なります。その度に異なるシャンプーや頭皮用のトリートメントを使い施術を行っています。

このように様々な要因で変化する体質を自分で判断する事は難しく、シャンプー解析サイトの情報だけで正しい判断をする事は困難です。

使用量や使用法によっても肌への影響は変わる

シャンプーを毎日行う人種は日本人位です。欧米人は2,3日に1回、もしくは週に1回しかシャンプーを行わない人も多くいます。

だからといってその人達がシャンプーに悩んでいるか?という事はありません。それぞれの習慣やライフスタイルによってシャンプー選びは変わるのです。

シャンプーを水で薄めて使う人、少し少なめに使用する人、原液を頭皮に擦り込んで洗う事を推奨している人(雑誌に登場する都内有名店の毛髪診断士の方法…ホントに正しいんですか!?)など使い方によっても肌への影響は変化していきます。

また、正しいシャンプーをしないと薄毛になる。なんて記載しているシャンプー解析サイトも存在します。しかしそんな事はありません。

世界には悲しいことに定期的にシャンプーを行えない人が大勢存在します。その人達が薄毛かと言われるとそうではありません。

シャンプーによる危険性なんて世界にはほとんど存在していないように思います。

理由その3…サイトの記者が専門家ではないから

シャンプー解析サイトの運営者は一体どこの誰なのでしょう?

社外秘を知るシャンプーメーカーの偉い人?それとも開発専門の研究者?もしくは皮膚科の専門医?ライフスタイルアドバイザー?いいえ、きっと多くがちょっぴり知識のある素人です。医学的知識と研究者の知識を持つ人は、きっとこのような無駄な事は行いません。

本当に自分に合うシャンプーを見つけるとなると、少なくとも上記の職業の方が集まってあなた一人に対して徹底的に専門的観点で議論しなければならないでしょう。それでも賛否両論あるかも知れませんが…

つまり自分に本当に合うシャンプーは、シャンプー解析サイトを見ただけではけっして見つかる事は無いのです。

なんとなく自分に合いそうなシャンプーを見つける事は出来そうですが、それが本当に自分にあっているかどうかはそれぞれの専門家の意見が必要になり、メーカーも研究者も社外秘を公表する事になるので実現は不可能です。

いくら医学的に自分にあっていても、使用感や匂いが好みで無かったら元も子もありませんしね。

最後に

いかがでしょうか?

ここまで考えてくると極論に聞こえるかもしれませんが、少なくともシャンプー解析サイトにはシャンプーの成分の一片と運営者の個人的な感想しか記載されていません。

また、シャンプー解析サイトの記者が実際にそのシャンプーを使用して記事にしているとも思えません。それだけシャンプーの種類は豊富ですし、商品によっては短い期間でリニューアルを繰り返しています。

結局シャンプー解析サイトはシャンプーで悩んでいる親切にしたいのではなく、危険を煽ることによって表示回数を増やし、広告収入や解析サイトがおススメするシャンプーを紹介したいだけなの営利目的のサイトなので

最後に言えるのは、シャンプー解析サイトにも美容師にもシャンプーの良しあしは判断が出来ないという事です。

そうです。美容師にもシャンプーの良しあしが判断できません

シャンプー解析サイトと同様にそれぞれの成分の効果や、界面活性剤の洗浄力の強弱を知っていても、シャンプー選びの1つの基準にしかなりません。

シャンプーの使用感や洗い上がりなど個人的な好みの問題もあると思いますし、今回説明したような内容成分の不透明な部分は決して分かりません。肌に対しての医学的な視点も美容師にはありません。ただ普通の人よりシャンプーに接する機会が多いので知ったかぶっているだけです。

現に美容師がおススメするシャンプーを聞くと、そのお店に置いてあるシャンプーを勧めてきますよね。営利目的、解析サイトと同じです。

その中で、あなたはあなたに合うシャンプーをあなた自身で選んでください。

あなたに合うシャンプーはきっと、絶対にあるはずです。
だってこんにもシャンプーにの種類が豊富ですから。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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